娘の結婚が気になって仕方ない母親

子連れで街を歩いていると、色々な人に声をかけられる。

『あら~赤ちゃん!いいわねぇ!うちの娘さ、35歳で10年彼氏いないのよ!どう思う!?』

60代くらいの女性に突然聞かれた。恋人を欲っしているにも関わらず、10年もできないのは危険な香りはする。

・・・とは言えないので、『まだまだ大丈夫ですよ~♪』と適当な返事をしてしまった。すまん。

社交辞令の、『まだまだ大丈夫』を信じることなかれ。全然大丈夫ではないこともある。

最近、親世代の方々から『うちの娘が結婚しない』という話をよく聞く。聞いていると全員が実家暮らしの娘さん。

料理上手なA子さん(60代)がいる。彼女の娘もアラサー独身貴族。A子さんのおいしい食事を毎晩食べて、予定のない日は一緒に出かける仲良し。

『私がA子さんの娘なら、絶対に家を出たくありませんねー!』心から言うと、『えぇー!?やめてー!困るわ~!出てってもらわないとー!親はいつまでも側にはいられないのにー!』

わかってはいるけど、難しい。親が元気なうちはいつまでも側にいるような錯覚をおこし、親の元気がなくなってくると、違う意味で家を出られなくなる。

『私も母親が死ぬことって想像がつかなかったわ。元気なときは特にね』

だから娘も仕方ないのかしらね・・・とA子さんは嘆いた。私の周りの独身アラフォー女子はほぼ全員が実家暮らしで、一人暮らしをしたほうがいいと言い続けたが実行した者はおらず、全員が婚活中で独り身でいると伝えた。

『ええっ!?そ、そんな歳になっちゃったのーっ!?』

まだ娘が若いA子さんには、想像がつかない話のようだ。親はずっと元気だと娘が思うように、娘はずっと若いのだと親も思っている・・・!

アラサーからアラフォーへの変身はあっという間である。他人の私から見たって、居心地のいいA子さんの娘ポジション。

絶対に家を出ない!容易に想像がつく。『だって、(実家は)楽なんだもん!認めるよ!』我が友人も、このように言う。

ひとたび心地よい温泉に入るとなかなか出られない。誰か湯を抜いてやらんと、干からびるまで浸かることに。それはそれで、また人生である・・・。私も温泉が好きだ。

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