嬉しくない義理チョコをもらい、男の株を上げた者のお返しとは何か

『この部署では偉い人にだけ、チョコを配ることにしているのよ!』

こんな部署で迎えたバレンタイン。下々の者は無視され、部署長以上のみ合同にてチョコが用意されていた。

『Aさんはお返しが豪華なのよ~!今年は何かしら~!』などなど、女子社員の間では噂が飛び交う。

男性からしたら、面倒な話であろう。義理チョコごときに、己の評価が出てしまうなんて。

・・・さて、ホワイトデーがやってきた。皆、奥さんがしっかりしているか、お洒落なお菓子が続々と手元に集まってきた。

財力のある社員に配るというのは、こういうことなのか・・・。中でも、『あいつの目を見たら妊娠するよ』と呼ばれる女好きで有名なA部長(50代・妻子あり)は見事であった。

女子1人1人、その人に合ったプレゼントを用意してきたのだ。

『君はお酒が好きだから、これを』と、お洒落なナッツセットを配るなど、一人一人に合うものを考えて買ってきていたのだ。

『お返しよろしくね!』の怨念がこもった義理チョコに対してこの丁寧すぎる対応・・・!

 私にはオーガニックの蜂蜜であった。それもとびきり洒落たビンの外国製。

男を上げたのは言うまでもない。さすが、女好きと名高い彼である。

5人からの合同義理チョコなんぞに、ちゃんと5人別々にお返しを用意しているのだ。

評判を上げるのに、出費と手間は惜しまない。むしろこの行事を楽しむ余裕すら感じられ、オトナだな・・・!と感心したものだ。

そして翌年、私は別の部署に異動した。ここでもやはり、首脳陣にだけチョコを配る風習が根付いていた。

ところが直前に、ある女性社員からお達しメールが来た。

『もうすぐバレンタインですが・・・B部長(男)からの提案で、今年のチョコレートを禁止します』

モニターの前で吹きそうになった。お返しが面倒なのだろうが・・・!

『お世話になっています~』と、年に一度のちょっとしたコミュニケーションではないか。

ジャニーズのようにトラック3台分も来るなら、話は別だ。いや、彼らは一方的にもらうだけだから、お返しの負担はないか・・・。

大量に貰えるかどうかはわからないのに、早とちりにも程があるぞ。

年賀状と同じで面倒な人は参加しなければいいが、人に強要するのはいかがなものか。

・・・しかも他人の口から禁止!を言わせるなんて。若い女子社員が『何だか小さいですね』と呟いた。

意味のないところで株を下げている・・・!たかが祭り、されど祭り。男子は大変だ。

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