A子(アラサー)から、怒り狂ったメールが来た。『ちょっと!殺意が湧くんですけどー!!』
婚活強化月間の彼女、空いた時間は全てネット婚活に投下している。
毎晩毎晩、見知らぬ男と面会し神経をすり減らしているのだ。会う直前にストレスはピークに達し、終わればぐったりとして帰路につく。
そこに現れたのはB子(アラサー)。学生時代の彼氏と卒業後に結婚し、3人の子持ちである。
『いいなー!婚活とか超・楽しそう!!合コンとか行ってみたーい!』婚活地獄のA子に対して、悪意なく言い放った。
『旦那にトキめかないし、羨ましいなー!!』旦那からもトキめかれてはいないだろうし、そこはお互い様である。
『だったら離婚したら?っていっても、絶対にしないし!何だろうね、アレ・・・!』怒るA子。
答えは、単なる平和ボケである。B子は戦争を知らない子どものようなもの。穏やかな日常は手放したくはないが、刺激は欲しい。
胃に優しい和食を毎日食べているので、たまには激辛ラーメンも食べたいのだ。ところが激辛ラーメンを毎日食べたいわけではない。
身体を壊すのはわかっているので、元気な時に味わいたいだけ・・・。
私も地獄の婚活時代に子持ちの友達から、『楽しそう!羨ましい!』と言われたので、私の人生と取り替えたいか?と真剣に確認したところ、『やっぱり今のままがいいな!』と即答された。
そりゃ、そうだよな。ちょっと考えたらわかることであった。独身者へのリップサービス風だが、相手を間違えると逆鱗にふれる。
きっと理想は、激辛ラーメンを誰にもバレずにコッソリ食べて、日々は胃に優しい和食生活であろう・・・。
結婚後も常に彼氏(ではないのだが)がいる女たちの生態に迫ってみると、やはり平和ボケ現象が起きているのだ。
恋愛の華やかな部分だけを外で味わい、生活というリアルな部分は旦那に託す。 よって、常に楽しいイメージだけが先行する。
出会い、合コン、婚活、彼女たちにとっては全てがキラキラワード。婚活女子にとっては呪いでしかないが・・・!
故に『いいなー!羨ましい!』に悪気はないのだろう。生まれた星が違ったと思い、諦めるしかない。言語が違うのだ。
残念なことに婚活に必死な女性よりも、戦争を知らない女の方が重さがないので人気が出るという現実もある・・・。