喋りはうまくならなくてもいい、デートでは相手が好きなことを語らせるべし

婚活中のA子がくたびれていた。  『俺のプロテイン男が現れたわ・・・』

そのモンスターとはネットで出会ったようだ。とにかく彼は、筋肉の話を好んだ。

面会時間は90分ほどであったが、長く長く感じたそうな。話題は終始、プロテインによる筋肉成長を語るものであった。

退屈極まりないのは勿論のこと、  A子に話す隙も与えないくらい、延々と語り続けたのだ。

『これ』という人生テーマがあるのは立派だが、  無理矢理聞かせるのはいかがなものか。

彼女が筋肉の増幅について興味があるとはもちろん、一言も触れてはいない。

これでは、ジャイアンリサイタルに等しい・・・!

講演が1時間ほど経った頃、うんざりして時計を見た。『あと30分もある・・!!』(最初から終了時間を決めていた)A子は絶望。

『時間は大丈夫ですか?』早く帰りたい!という意味を込めて、彼に水を向けてみたが・・・。

おっと時間が足りねぇ、もっと話したいことがあるんだ!  とばかりに筋肉への思いを爆発させた。

どうやらラストスパートに入ったようだ。

何故彼は初対面の女性に向かって、90分もの間、筋肉の話を続けたのであろうか。

誰もがきっと、自分が興味のある話題をしたいはず。

東方神起が好きな者達はファンだけで集ってあれこれと語り合う。ジャニーズが好きな者、アニメが好きな者、同じ趣味の者が集まるではないか。

これが男性となると、おかしなことが起こる。興味のない者に対しても、遠慮なく攻めていくのだ。

筋肉への思いが高まってきたら、ゴールドジムに入会して友人を作ればいい。

同じ志を持つ者たちと、どのプロテインがいいか、どうやって鍛えるか、喉を痛めるほど議論してくれ。

その方が盛り上がるし、有益な情報交換もできる。

得意分野で仲間が増えるのも、評価を落とすのも、話す相手次第だ。 

まぁ男性同士では、お茶をする機会も少ない。腹の底に溜まった、『うぉー!喋りたい!』欲を発散させるのが難しいのも理解はできる。

せめてランニングや登山に興味のある女性など、運動好きな子に話したら、まだ違ったであろう。

この話に出てくるA子なんて、歩くことすら嫌いな女なのだ。

適切な相手に適切な話題を振りたいものだ・・・。会話が盛り上がらなかったのは話が下手だったのではなく、話題のチョイスを少し間違えただけ・・・。

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