結婚の最大のメリットとは、婚活をしなくてもいい平和な生活が手に入ること

大婚活時代・・・、珍しく夜を徹して戦った日があった。

空が白んでくるも、今日は平日。二日酔いに睡眠不足の二重苦だが、起き上がらねばならない。

最悪な現場で、心身共にボロボロ。ここで布団で寝ようものなら、永久の眠りにつくだろう。

ならば・・・と。早朝から職場に乗り込んで、誰も使っていない会議室へ侵入した。(良い子は真似しないでください)

始業時間までここで眠れば、遅刻することはない・・・。誰も来ないだろうが念のため、施錠して仮眠をとることに。

束の間の戦士の休息・・・!静かに目を閉じたその刹那、
・・・ガチャガチャガチャ!

扉を開けようとしている者がいる。すぐに外に出てみると、不思議なことに誰もいない・・・。

ついに婚活疲労は幻聴を呼んだか。この怪奇現象を同僚A子に話した。彼女は私の大の戦友でもあり、公私にわたって支えてくれる女だ。(夫に出会った合コンも、彼女がセッティングしてくれた)

『実は朝、会議室で寝ていたら誰かに開けられそうにな・・・・』言いかけた途中で、A子は爆笑。

『あんただったのか!開けたのは私だよ!』

なんと彼女も、別の現場にて徹夜。(もちろん婚活)これは絶対に起き上がれないと踏んで、仮眠を取ろうとやってきたのだ。

鍵がかかっていたので重要な会議中だと勘違いし、焦ってその場を去ったそうだ。友よ、すまん。それは私が寝ていただけだ・・・。

よりによって同日の同時刻、同じ部屋を選ぶとは・・・!(会議室は山ほどある)

それから約10年が経った。A子と同じ月齢の子どもを生んだ。つくづく縁があるのである。

さらに偶然は重なり、同じ幼児教室の同じレッスン日に申し込んでおり、体験日に遭遇した。

『あの会議室の朝を思い出したわ~!』

地味な奇跡が10年ぶりに起きたのである。明るい日差しが降り注ぐ午後・・・。赤ちゃんや他のママさんと戯れる。

我らは遠い目をして呟いた。
『婚活をしていた世界と、同じ地上とは思えないわね・・・』
『ええ、違う惑星に来たみたいだわ。ここでは誰からも迫害もされないし、お金も取られない・・・!』

そうだ、ここは平和の国・・・。誰も我々を攻撃してこなければ、女として評価されることもなく、生命や財産を脅かされることもない。

婚活時代のように、今日生きるか明日死ぬかではないのだ。
同じ国に住みながら異文化体験をしている、今日この頃である。

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