アラフォー独身女子・陥落!

友人A子(アラフォー)がインフルエンザにかかった。もう6回目なので、ベテランである。病院で切ない出来事が・・・。医師から薬の説明を受けたときのこと。

『この薬を使うと・・・突然、窓から飛び降りる危険性があります』

10代は特にね・・・と、アラフォーの彼女だが、念のため忠告してきた。『家族はいますか?』1人暮らしのため、いませんと答える。医師は困ったように口を開いた。

『彼氏・・・いや、友人など同居の方はいますか?』

彼氏・・・と言いかけ、医師の顔が慌てたのを見逃さなかった。すぐさま「友人」と切り替えられたのだ。随分と気を遣われるようになったものだ。誰もいませんと、ありのままに申告する。

『絶対に!戸締りをしっかりとして下さいね!絶対ですよ!!』

ものすごい剣幕で、何度も念を押された。彼女は1人で体調を崩すことが寂しいという感情など皆無。むしろ気兼ねなくガッツリ寝込めるし、楽なのだ。

ところが、インフル闘病中にメールがやってきた。
 
『ドアの外に食べ物置いておいたよ。お大事に!返事はいらないよ!』

なんと、職場の先輩・B子からであった。ドアノブには食べ物と栄養ドリンクが、袋いっぱいにぶら下がっていた・・・。病人の身支度を気遣って、敢えて面会せずに帰ったのだ。

天使のような女性である。このエピソードを経て、A子の考えがゴロっと変わった。

『優しさを知らなければよかった・・・!知らなかったからこそ、逞しく生きてこられたのよ・・・!』

あぁ、気持ちがわかる!!!1人で住んでいると、どんどん逞しくなる。何でも乗り越えるようになる、必然的に。

A子はノロウィルスに感染した時も、ゲロが途切れた瞬間にタクシーを呼び、ビニール袋を両耳に巻きつけながら病院まで行った。電話をかけてくれる人間が同居しているのは、ありがたいことなのだな・・・。

そんな頑丈な彼女も、人の優しさにコロリ。健康に限らず、恋愛でも同じである・・・。豪華な食事も、お姫様のようなエスコートも、一度でも知ってしまったが最後。

『はっ!?今回はショボイわね!この男、ナシ!』どんどん女が贅沢になっていくのは、オイシイ思いを体験してしまったから。

本来は人間、1人でも逞しく生きていける力がある。知らなくてもいい優しさを貯金を重ねるのは嬉しいことでもあり、生きづらくなることでもあり・・・。

ベースは1人が当然だと思えば、人様への感謝の気持ちも湧いてくるものだ。

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