テーマソングが坂本九になったら注意

『今まで一番辛かったことは、婚活と書いてありましたね・・・私、胸が締め付けられました』

私が書いた婚活疲労についての記事を読んでくれた女性がいる。彼女も絶賛・婚活中で、疲労困憊の身であった。

一番辛かったのは婚活・・・とはいっても、あくまでも日常生活レベルでの悲しみに限る。しかし、彼女は違った。例えば、親しい人の死・・・。婚活なんぞの比ではない。

『もちろん家族が死んだら、涙が枯れるまで泣きます。でも時間が経てば、だんだん前を向いていかねばなりません』では、婚活の涙は・・・?『私は8年、婚活を続けています。その間に流した涙の量の方が、断然多いんです・・・』

いつかは踏ん切りをつけなければならない喪失感の涙と、永遠に終わりのない恐怖の涙・・・。何だか気持ちがわかる。私も胸が締めつけられた。

『それ・・・大半の人は理解できないでしょうが、私はものすごく、共感します』

『そうなんです・・・この辛さ、理解できる人は少ないです。テーマソングは、坂本九ですもの』

坂本九・・・まずい、選曲まで同じだ。この人、私と一心同体なのでは!『上を向いて歩こう~涙がこぼれないように・・・ほんと、私はこんな感じですよ』彼女は力なく答えた。

私も婚活中はしょっちゅう、駅から家までの間、泣きながら歩いては、この曲が脳内をかすめた。時間にして15分、サビしか知らないので何度も何度も、同じ場所をリピートしながら・・・。

『結婚してからの苦労も、よく聞きます。でも、それも全て含めて結婚したいのです!』

彼女が力強く答えた。やはり、活動するしかない。確かに結婚してからの苦労など、坂本九時代に比べたら屁でもない・・・。

ところがこの後、彼女は不倫に走ってしまった。弱っている女ほど、心の隙につけこまれる。テーマソングが脳内に流れてきたら、甘い話に要注意だ。

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