夫が結婚を決意した理由

私は長らく婚活界に身を投じていたが、結婚自体はアッサリと決まった。特にこれといった事柄もなく、交際1年経たずに入籍。結婚願望の化身である私には、ありがたいスピードである。

夫が結婚を決意した瞬間をご紹介する・・・。

『結婚は、3年後以降くらいにしたいね~』

後の夫となる彼から、突然このように告げられた。当時30代の私にとって、3年はとてつもなくデカい。しかも『3年』ではなく、3年『以降』だ。もちろん、確約などあるはずもない。

狂おしいほどに婚姻届への執着があった私。この申し出は、聞き捨てならぬ大事件だ。まさか自分の返答が、後の人生を分かつことになろうとは・・・。

『全然いいよ~!あなたの好きなタイミングで♪』

この様に、明るく話したそうだ。彼は『それは悪いな・・・』と罪悪感を感じ、急に気が変わって結婚を早めたというので、なんのこっちゃである。

もし私がギャーギャー騒いでいたら、結婚はしなかっただろう・・・と振り返るので、重要な局面ではあったようだ。心にもないセリフのお陰で、婚活人生にピリオドを打つのだが、私は一連のやり取りを、何一つ覚えていない・・・。

3年後なんて言われたっけ?待つよ!なんて返事したっけ?大事なことなのに、ごそっと記憶にない。

・・・何故か?私は一つの仮説を立ててみた。『結婚は3年後以降に・・・』このセリフは、死の宣告に等しい。彼氏に結婚願望がないと知る。あまりのショックに、意識を失った。

そこに何者かが憑依して、『いいよ、好きなタイミングで♪』なんて心にもないセリフを吐かせてくれる。正気であったら絶対に言えない、ご先祖様のお陰に違いない。

さらに、証人もいた。私は家に帰り、ルームメイトに事の顛末を告げた。かなり気落ちしていた様子であったという。事件は確かに、存在していたようだ・・・。

しかし彼女に話した記憶も、まるで思い出せない。あの日、私は生きていたのだろうか。ここまで完全に記憶が抜け落ちたのは、酔っ払いすぎて、飲んだことすら忘れた日以来だ。

ま、結果オーライなので気絶してよかった・・・!『結婚はあなたのタイミングでどうぞ!』と仕向ける作戦は、果たして婚活で有効なのか?

『結婚をする気がある男にしか、効き目はない!チャラ男なら、これ幸い!と心おきなく遊ぶぞ!?』なるほど・・・。元々結婚する気がない男には、どんな作戦をしても歯が立たない・・・諦めるが吉。

スポンサーリンク